アジアンタイヤはヒビが入るのが早い
国産タイヤで一般的に言われているのは、3年3万キロでタイヤ交換なのですがアジアンタイヤは2年でヒビが入ってきます。
国産タイヤもアジアンタイヤもベースは生ゴムです。
一般的に知られている生ゴムは、輪ゴムが一番分かりやすいかと思います。輪ゴムに太陽光を当てると、数日でヒビが入ります。
そうなんです、生ゴムは紫外線に弱い物質なのです。ではタイヤはというと、生ゴムにカーボンブラックという物質を混ぜて耐久性を上げています。
タイヤ業界では、このカーボンブラックの事を黒いダイヤモンドと呼んでいるぐらいタイヤメーカーでは大切な物質です。
タイヤにはその他にも、イロイロな成分を混ぜて目的に合ったタイヤを作っています。
その中で、紫外線からタイヤのゴムを守るために紫外線防止剤を混ぜています。
この紫外線防止剤は紫外線が当たると成分が浮き出てきて、茶色く変色します。
駐車場の向きにもよりますが、太陽光の当たるタイヤだけ茶色くなるのはそのためです。
話がチョットずれましたが、国産タイヤより、アジアンタイヤの方がヒビが入るのが早いのか、
実は国土の面積にあります。インドネシアや台湾は国土が小さいため当てはまりませんがアジア地域では、
やはり中国の国土の大きさがベースになっています。タイヤ消費も中国が圧倒的です。
日本では先ほど書きましたが、国産タイヤは3年3万キロすなわち1年に1万キロが基準なのですが、
中国では1年1万キロというのはあまりに少ない距離なのです。走行距離が延びればタイヤはそれだけ摩耗します。
タイヤは1~2年で交換が普通なのです。そのため紫外線防止剤もその分少なく配合しているため2年でヒビが入るのが当たり前のことなのです。
屋根付き駐車場の場合は、当然、太陽光が直接当たらないのでアジアンタイヤでも2年でヒビ割れすることはありません。
少し余談になりますが、知識として覚えておいた方がイイ事があります。国産タイヤでも2年でヒビ割れを起こしてしまうことがあります。
それはタイヤワックスです。実はタイヤワックスは油性と水性があります。確かに油性の方がツヤがでるのですが、
この油分がせっかくタイヤに混ぜられた紫外線防止剤の役目を阻止してしまいます。紫外線が当たっても、
紫外線防止剤が浮き出てこなくなってしまうのです。そのため、ヒビが入るのを早めてしまってしまいます。
ですからタイヤワックスはできれば、水性の物をオススメします。
または、紫外線防止剤入りのタイヤワックスも発売されるようになってきましたのでそちらをお勧めします。
タイヤのヒビは紫外線によるものということを理解して頂ければうれしいです。これ長年の経験からです。
アジアンタイヤのメリット
私は1995年から、イロイロなアジアンタイヤを試乗してきました。
ですが、あまりにもタイヤ性能が悪すぎて、とても勧められるタイヤではありませんでした。
2007年頃から、アジアンタイヤもプレミアムタイヤを発売するレべルに
アジアンタイヤの性能が飛躍的に上がったキッカケが、実は日本の円高だったのです。
超円高時代、日本でタイヤを作って海外に輸出では、あまりにも値段が高くなり過ぎて売れないという危機感から、
アジア諸国に生産拠点または業務提携というカタチで人件費の安いアジア諸国でタイヤを生産することにこれが技術の流出になり、
アジアンタイヤの性能を飛躍的にアップしてしまった結果になりました。今の時代のアジアンタイヤのメリットは、そこにあります。
激安価格なのに高性能なタイヤであるというところです。今では国産タイヤの1/3~1/4で、
ハイグリップタイヤが買えてしまうほど高性能なアジアンタイヤも発売されるようになってきました。
高性能なコンフォートタイヤやプレミアムタイヤまで激安で履ける時代になったので、タイヤ代には困らずに済んでいます。
アジアンタイヤ選びの参考にして頂けたら、うれしいです。
コチラも参考に!
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始めての方は、あまりの値段の安さに驚きますよ。
アジアンタイヤ選びの参考にして頂けたら、うれしいです。